世界のバイオ燃料の普及状況はどうなっていますか?

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世界のバイオ燃料の普及状況はどうなっていますか?

NEDOの海外レポートによれば、

  • 世界の一次エネルギー供給を構成する主要燃料の内訳のうち、再生可能エネルギーは13.3%
  • そのうち、バイオマスの占める割合が約8割

ということになっています。

さらに、世界の再生可能エネルギー発電の市場シェアは今後も増えることが想定されており、バイオマス発電は2030年までに3倍に増加することが予想されています。

なお、レポートによれば、可燃性の再生可能エネルギーおよび廃棄物は以下の区分を含むものとして定義されています。


固形バイオマス:生物に由来する有機性の非化石物質で、熱生産または発電用の燃料として利用される。

木材、木質廃棄物、その他の固形廃棄物:エネルギー利用を目的に栽培されるエネルギー作物(ポプラ、ヤナギなど)、紙パルプ産業などの工業プロセスで発生する様々な木質材料、森林・農業部門から直接出される木質材料(薪、木材チップ、樹皮、おが屑、かんな屑、麦わら、黒液など)のほか、藁、籾殻、堅果の果皮、家禽の寝藁、ブドウの搾りかすなどの廃棄物が含まれる。

木炭:木質材料を始めとする植物材料の分解蒸留および熱分解による固形残渣を含む。

バイオガス:主にメタンと二酸化炭素からなる気体である。バイオマスの嫌気性消化により生成され、燃やして熱生産および/または発電に利用される。

液体バイオ燃料:バイオマスを変換して作られる生物由来の液体燃料で、主に輸送燃料として利用される。

都市廃棄物(再生可能エネルギー):都市廃棄物エネルギーは、住宅、商業および公益事業の部門から排出される廃棄物で構成され、専用の焼却炉で燃やして熱生産 および/または発電に利用される。廃棄物中の再生可能エネルギー部分は、生物 の働きによって分解される可燃性物質のエネルギー価で表される。

NEDO海外レポート NO.994, 2007.2.7