再生可能エネルギーで発電すると、コストは高いのでしょうか?

バイオマスコラム

答えは「そんなことありません」です。再生可能エネルギーでこれから大きく増えていくのはバイオマス、そして洋上風力です。

例えばバイオマス。発電所の規模を大きくし、出来るだけコストのかからないバイオマス燃料を工夫すれば、発電コストは下がります。洋上風力ですが、陸上の風力発電では実現が難しかった風車の大型化と、それから海上では強い風が一定方向に吹くので、より強い風のパワーを得られることで、発電コストは下がります。

これらは実際にヨーロッパでは実現できていることです。ヨーロッパはこの分野では日本より5、6年先行しています。いっぽうで石炭やガスなどの化石燃料の発電コストは上がっていきます。特に石炭には国際的に逆風が吹いています。

今後は石炭を使い続けることで様々な環境規制がかかるでしょう。環境税もかかるでしょうし、そもそもCSR,すなわち企業の社会的責任の観点や、2015年に国連サミットで採択された国際目標であるSDG、すなわち持続可能な開発目標に多くの企業がコミットしていますから、これらに反することは企業としてもやり辛くなって行きます。

電力会社のみならず電気を使う側も同じです。つまり企業価値のマイナス要素となりますので、化石燃料は実際に使いにくくなることもありますが、化石燃料の発電コストは上昇していきます。ですから再生可能エネルギーによる発電が高い!と言うことには決してならないのです。