森林や草木は大規模なソーラーパネル

バイオマスコラム

森林や草木は大規模なソーラーパネルだと言えます。太陽エネルギーの変換装置です。ソーラーパネルは太陽エネルギーをその場で電気に変換してしまいますが、森林や草木は太陽エネルギーを一旦ため込んでいます。どういう形でため込んでいるのかと言うと、森林や草木はどちらも太陽エネルギーを浴びて、吸収して成長しますから、自分の体にため込んでいる訳です。森林や草木は太陽のエネルギーを貯め込んでいます。これがバイオマスです。ソーラーパネル、つまり太陽光発電は、天気が良くないとエネルギーに転換できません。また出来た電気は長距離の輸送ができません。ところがバイオマスですと、ペレットやチップなど燃料に加工すれば、長距離輸送が可能ですし、使いたいときにいつでも使えます。バイオマスは再生可能エネルギーのバリエーションの一つとして大切だと思います。

なお太陽光発電は「自然まかせで安定供給できない」と言われますが、高性能で廉価のバッテリーが開発されるなどすれば、この弱点も解消の方向に向かうと考えられます。バイオマスはそれ自体で再生可能エネルギーがギュッとつまった塊ですから、使い勝手は良いと思います。

電力会社のみならず電気を使う側も同じです。つまり企業価値のマイナス要素となりますので、化石燃料は実際に使いにくくなることもありますが、化石燃料の発電コストは上昇していきます。ですから再生可能エネルギーによる発電が高い!と言うことには決してならないのです。