JORA(バイオマスマーク)について

バイオマスコラム

「エコマーク」「再生紙使用マーク」「グリーンマーク」など、環境に優しい製品であることを示すマークは様々ありますが、その中の一つに「バイオマスマーク」があります。

「バイオマスマーク」は、「生物由来の資源(バイオマス)を利活用し、品質及び安全性が関連する法規、基準、規格等に適合している環境商品」についているマークで、「一般社団法人 日本有機資源協会(JORA:Japan Organics Recycling Association)」が審査・認定しています。

地球から伸びるクローバーの葉は生物由来資源としての「バイオマス」を、葉の左側は「バイオマス=B」の裏文字を、右側は「プロダクト=P」の文字をあらわしています。そして戻ってくる矢印は、燃やしても大気中のCO2増減に影響を与えない「カーボンニュートラル」をあらわしています。

いまから18年前の2002年、地球温暖化防止、循環型社会形成などの観点から、農林水産省をはじめ関係府省は、バイオマスの利活用推進に関する具体的取組や行動計画を「バイオマス・ニッポン総合戦略」として閣議決定しました。

この総合戦略の一環として、2006年に誕生したのが「バイオマスマーク」です。誕生してから7年後の2012年、JORAによる審査要綱の見直しで、次の2点が改訂されました。

①認定製品に含まれるバイオマス割合(乾燥重量比)を%表示することとした。

  ※バイオマス度(%)表示は、マーク右下に「10」「50」などの数値で表示されます。

②バイオマス度の下限値を「10%」と定めた。

これによって環境効果がより可視化され、マークの意義をよりいっそう高めることとなりました。

2020年4月現在、733もの商品がバイオマスマークの認定を受けています。日用雑貨品、事務用品、玩具などから、物流・包装用品、土木・建築用品、農業用品、漁業用品、情報・通信用品まで、その認定範囲は多岐にわたっています。

またJORAでは、毎年、認定品から任意の製品を選び「炭素法(C14法)」で測定、申請値のとおりにバイオマスが含有されているかチェックを行い、マークの信頼性維持向上に努めています。

コップやパックなど飲食物用容器、洗剤などのボトル、園芸プランター、粘着テープ、化粧板など、バイオマスマークの認定を受けた製品は私たちの身近に増え続けています。商品購入時、バイオマスマークの製品を選択することは、地球温暖化対策の一環として有効な消費行動であると言えるでしょう。