一次エネルギー、二次エネルギーとは?

バイオマスコラム

一次エネルギーとは、天然ガスや石油、石炭などの化石燃料や、原子力、水力などの自然から得られたままの物質を源としたエネルギーのこと。 二次エネルギーは、都市ガスや電気、ガソリンなど、一次エネルギーを変換・加工したもののことをいいます。

一次エネルギー利用は、枯渇性から再生可能へ

「一次エネルギー」には自然界から採掘して得られる石油、石炭、天然ガス、ウランの他、太陽光、水力、風力、地熱、バイオマスといった再生可能エネルギー、さらには薪や木炭なども含まれます。私たちが日常生活で使用する電気、都市ガス、ガソリンなどは、これら原料を発電、精製、乾留などのさまざまな変換加工を施して得られた利用可能なエネルギーです。近年注目の燃料電池車(FCV)の燃料は水素ですが、原油などから取り出されているために二次エネルギーになります。

最近では一次エネルギーを「枯渇性エネルギー」と「再生可能エネルギー」とに分割する考え方も多くなってきています。日本は化石燃料などの枯渇性エネルギーのほとんどを海外輸入に頼っており、2017年度時点での一次エネルギーに占める割合は87.4%です。しかし、近年は日本の再生可能エネルギーの割合が増加してきており、一次エネルギー自給率も上昇傾向にあります。