炭化バイオマスの登場!?

バイオマスコラム

石炭火力で混焼できるバイオマスは木質チップあるいは木質ペレットになります。現在様々な種類の木質チップやペレットが市場に出回っていますが、品質は一長一短で、必ずしも「これなら大丈夫」というものがありません。

最もストレスなく、石炭を代替できるバイオマス燃料が何としても欲しいですね。

例えば、木質チップですと大変嵩張りますので、大量の燃料が必要となる場合に燃料貯蔵場所が不足する問題が出てきます。また、木質ペレットですと、石炭とは違って耐水性がありませんので、ペレットを戸外貯蔵して雨が降りますと、ふやけてしまってべちゃべちゃの粉になってしまいます。石炭では不要だった屋内の貯蔵場所、たとえば屋根付き倉庫とかサイロが必要になります。扱い数量が大量になりますので、建設コストが高くなります。

そこで、石炭と同じように取り扱いが出来る燃料として、炭化したバイオマスがあります。

これですと耐水性がありますから、戸外貯蔵が可能となりますので、石炭ヤードをそのまま使用できるとか、発電所の設備も大きな改造をしなくても大丈夫と言われています。

しかし、コレ!と言ったお勧めの炭化バイオマスはまた登場していないようです。現在のところ炭化バイオマスは様々な種類があり、品質もバラつきがあります。またバイオマスをさらに加工するわけですから、コストが高くなります。

一日も早くしっかりと石炭を代替できる炭化バイオマスが登場して欲しいものですね!