「木質ペレットの製造メーカーが知りたい」
あなたは、木質ペレットを製造する会社を調べたくて、本記事にたどり着いたのかもしれませんね。
そこで本記事では、木質ペレットのメーカーを19社ご紹介したいと思います。
加えて「バイオマス発電所から選ばれるペレットの条件」についても解説いたします。
バイオマス発電所から選ばれるペレットの条件 |
①木質ペレットに「ナトリウム、カリウム、塩素、灰分」の含有量が少ない ②木質ペレットの熱量が高い(=木質ペレットが高カロリーである) ③木質ペレットが粉化しにくい |
「バイオマス発電所との取引を増やしていきたい」
「バイオマス発電所から選ばれる『木質ペレットの品質』について知っておきたい」
といった方の参考になる記事です。
それでは早速、ご覧ください。
目次
1.日本にある木質ペレットメーカー19社
まずは、日本にある木質ペレットペレットメーカーを19社、ご紹介します。
以下の通りです。
◇木質ペレットメーカー19社
2.バイオマス発電所から選ばれるペレットの3つの条件
続きまして、バイオマス発電所から選ばれる木質ペレットの条件について、バイオマス燃料の専門家として、独自に解説したいと思います。
私が考える「条件」は全部で3つあります。
バイオマス発電所から選ばれるペレットの条件 |
①「ナトリウム、カリウム、塩素、灰分」の含有量が少ない ②熱量が高い(=高カロリーである) ③粉化しにくい |
一つずつ、みていきましょう。
2-1. 木質ペレットに「ナトリウム、カリウム、塩素、灰分」の含有量が少ない
一つ目に押さえたいのが「『ナトリウム、カリウム、塩素、灰分』の含有量が少ない」というポイントです。
木質ペレットには、ナトリウム・カリウム・塩素(クロライン)・灰分などが含まれていますが、その含有量は少ないのが望ましいです。
なぜならば、ナトリウム、カリウム、塩素は、バイオマス発電所で使用するボイラーの劣化を早める恐れがあるからです。
また、灰分は「燃えカス」として残るため、灰分が多いほど「処理費用」が余分にかかるため、含有量が少ない方がよいと考えられています。
従って、木質ペレットに含まれる「ナトリウム、カリウム、塩素、灰分」の含有量は少ない方がベターであるといえます。
これら4つの成分の含有量の基準値(=許容量)は、バイオマス発電所ごとに設けられています。
自社の木質ペレットを提案する際には、バイオマス発電所に、基準値を確認するようにしましょう。
2-2.木質ペレットの熱量が高い(=高カロリーである)
押さえたい2つ目のポイントが「熱量が高い(=高カロリーである)」です。
バイオマス発電所では「発電効率」を常に考えています。
つまり、少ない燃料投下で、より多くの発電を行いたいと考えているのです。
そのため、木質ペレットにおいては「熱量が高い(=高カロリーである)」ことが、重視されています。
木質ペレットの熱量を高めるためには、以下2点に取り組むことが大切です。
・ペレットの原料となる材木の種類を厳選する
・ペレットの水分含有量を極限まで減らす
上記のポイントを押さえて、熱量の高い木質ペレットを製造して、競合他社と差別化を図りましょう。
2-3.木質ペレットが粉化しにくい
3つ目に押さえたいのが「粉化しにくい」という点です。
木質ペレットは、3㎜以下に粉砕した木くずを、ペレタイザーで加工するときの「摩擦熱」のみで接着して「ひとかたまり」にするのが一般的です。
接着剤や添加材を使用すると、コスト高になることに加え、不純物のない木質ペレットを望むバイオマス発電所が多いためです。
とはいえ、あまりにも木質ペレットが粉化しやすいと、粉化した木質ペレットが「火災」や
「粉塵爆発」の原因になってしまうことがあります。
また、粉化しやすい木質ペレットを使用していると「木質ペレットの粉が飛んできて迷惑だ」といったクレームに発展することもあります。
従って、バイオマス発電所からは「粉化しにくい」という性質も歓迎されています。
ここまでにお伝えした3つのポイントが、バイオマス発電所から選ばれる木質ペレットの条件です。
上記に加えて、以下の5点に取り組むことで、より一層、競合他社との差別化を図れます。
以下をご覧ください。
木質ペレットメーカーが競合他社と「差別化」を図るために実施したい5つのこと |
●国際的に認められた第三者認証(「FSC」「PEFC」「GGL」「SBP」等)を取得する ●木質ペレットの「原料調達先」を明らかにする ●実績あるプラントメーカーの機器を使って製造する ●製造中や出荷前の「異物(※)混入」の徹底排除に努める ●いつでもバイオマス発電所の視察を受け入れられる態勢を整える ※異物の例 プラスチックの袋、ペットボトル、空きびん、金属片、石、コンクリート破片など |
「バイオマス発電所との取引を増やしたい」
「競合他社と差別化を図りたい」
といった想いがある方は、ぜひ参考になさってください。
3.まとめ
いかがでしたか。
木質ペレットメーカーや、バイオマス発電所から選ばれるペレットメーカーの条件などについて、理解が深まりましたでしょうか。
ここで、本記事の重要ポイントをまとめます。
バイオマス発電所から選ばれるペレットの3つの条件 |
①「ナトリウム、カリウム、塩素、灰分」の含有量が少ない ②熱量が高い(=高カロリーである) ③粉化しにくい |
木質ペレットメーカーが競合他社と「差別化」を図るために実施したい5つのこと |
●国際的に認められた第三者認証(「FSC」「PEFC」「GGL」「SBP」等)を取得する ●木質ペレットの「原料調達先」を明らかにする ●実績あるプラントメーカーの機器を使って製造する ●製造中や出荷前の「異物(※)混入」の徹底排除に努める ●いつでもバイオマス発電所の視察を受け入れられる態勢を整える ※異物の例 プラスチックの袋、ペットボトル、空きびん、金属片、石、コンクリート破片など |
本記事が、木質ペレットメーカーについて知りたい方の参考になりましたら幸いです。
木質ペレットの販路拡大は「YK Partners」までご相談ください
本記事をご覧になった方のなかには、木質ペレットメーカーの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とりわけ、木質ペレットの「差別化」や「競合動向の調査」に興味があり、その一環で「木質ペレットのメーカー」に興味を持ったのかもしれませんね。
もしも、あなたのなかに
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