
RenewablesPortfolio Standard の略で、再生可能エネルギー利用割合基準制度とも呼ばれています。2003 年 4 月 1 日に施行されました。
新エネルギー等を電源とする電気の一定割合以上の利用を義務づける制度であり、「電気事業者による新エネルギ ー等の利用に関する特別措置法」に基づき、エネルギーを安定的かつ適切に供給するため、電気事業者に対し、一定 割合以上の新エネルギーから発電される電気の利用を義務づけることで、新エネルギー(再生可能エネルギー)の普 及を図る制度です。
しかし、下段のような課題があり、再生可能エネルギー特別措置法の制定によって、2017 年度から段階的な廃止 が決定しました。これに伴い、電気事業者による自主的・計画的な RPS 設備の認定廃止を促すため、1年ごとに再 生可能エネルギー使用の義務量を減らし、2022 年の義務量は0キロワットとなる見通しです。
<RPS 制度の課題>
- 導入目標が低すぎて、逆に再生可能エネルギー導入の妨げとなってしまっている
- CO2 削減の金銭的負担などを電力会社に押し付けている
- 電力の需要と供給のバランスは時間帯によって異なり、それとともに電力の価格も絶えず変化し続けるにも関 わらず、RPS 制度ではそういった事情が顧みられていない
- バンキングやボロウイングのせいで、目標に届かないことが事実上認められてしまっている