洋上風力発電の可能性について

バイオマスコラム

洋上風力発電はこれからの主力電源の一つになる可能性が高いです。

設置場所の環境に配慮は必要ですが、強い風がコンスタントに吹く洋上は、風力発電にとっては格好の設置場所になります。ここに大型の風車を設置すれば安定した大容量の再生可能エネルギー電源になるでしょう。

いくつかの克服すべき課題や、技術的な問題点はあります。例えば日本の周辺の海洋は遠浅ではなく、直ぐに深くなります。ですから着床式と呼ばれる海の底に基礎を打ち風車の支柱を立てる方式は、沿岸部しかできません。もう少し沖に立てるためには浮体式と言って支柱を海底に固定せず、洋上に浮かせる方式をとります。これが技術的にはかなり難題です。

しかし沿岸部の着床式が可能な場所は限られていますので、洋上風力発電が主力電源になるためには沖合に設置する浮体式に期待がかかります。ヨーロッパの北海は洋上風力発電が盛んです。日本との違いは北海は遠浅なことです。ですから着床式が主流となっています。日本には技術的課題を克服して、浮体式の洋上風力発電事業をどんどん開発して行って欲しいものです。